成年後見制度とは、判断能力が不十分なために、財産侵害をうけたり、人としての尊厳が損なわれたりすることのないように、法律面や生活面で支援する制度です。

例えば、こんな時に利用する方が増えています　　　

・一人暮しの老後を安心して過したい。今は元気だけど、もし病気になったり、怪我をしたら、病院の手続きや家の管理をお願いしたい。

・認知症の父の不動産を売却して、入院費にあてたい。

 ・両親が死亡した後、知的障害を持つ子供の将来が心配。その子の為に、財産残す方法や、施設への入所手続きなどを誰かにしてもらいたい。

・預金の管理や各種料金などの振込をしてもらいたい。　　　等

 《成年後見制度の内容》

成年後見制度は、ご本人の現在の状況に応じて利用できる種類が違います。

・ご本人が契約を締結出来る場合には、任意後見制度がご利用になれます。この任意後見制度は、ご本人と後見人候補者との契約を公正証書ですることによって、締結できます。ご本人の希望を細かく伺い、ご希望に叶うよう現在のお困りの事から将来のことを決めてお手伝いする制度です。

・ご本人が契約を締結できる判断能力が不十分な場合は、法定後見制度がご利用になれます。この制度は、判断能力の程度に従い「補助」「保佐」「後見」といった３段階に分けられています。この制度は、定期的に家庭裁判所が関与し、後見人等への報酬も裁判所が決めるので、法外な費用がかかるといった心配がありません。

費用や手続の内容については、いつでもお問い合わせ下さい。お問い合わせだけでしたら、当事務所は無料です。なお、成年後見制度については、裁判所でも説明や質問に応じています。